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- 2022.12.14 プレス
年始のご挨拶に欠かせない「お年賀にはなぜタオルを贈る?」
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日本には、実にたくさんの季節行事、お祭りが年中あります。
お正月に始まり、節分、ひな祭り、端午の節供(こどもの日)、さらに七夕、お彼岸やお盆、
十五夜(お月見)、七五三といった全国的に有名な儀礼や習わしはもちろん、
地域性の高い習慣や風習、お祭りなどの総数は一説によると10万以上とも言われています。
古来より、季節に関係する儀礼、四季を楽しむ行事が行われてきたことで、
日本独特の「暮らしの文化」が培われたのです。
特に農耕主体で生活してきた日本人は、春に種まき、苗を植え、夏は台風などの災害、
害虫や病気から作物を守り、秋には収穫、厳しい冬を乗り越え、また春を迎えるという
暮らしを繰り返してきました。
そのため、豊穣を神仏に願う心が行事や祭りに繋がったことは想像に難くありません。
そのため、日本人には「行事や祭り好き」の傾向があり、
海外の各種イベントであるクリスマスやバレンタインデーはもちろん、
今やハロウィンやイースターまで習慣化しているのは、日本人のお祭り好き遺伝子のせいかもしれません。
目次
日本では、一年の始まりとなる1月から、行事が目白押し。
まず「お正月」は、「初詣」から始まり、「七草」「鏡開き」、
災厄から身を守ってくれたお札やお守りなどをお焚き上げする「左義長」・「どんど焼き」といった行事が行われます。
また、「年賀状」や「年始回り」もお正月行事のひとつだといえます。
こうした新年に贈り物をやり取りする習わしは、室町時代からすでに盛んでした。
これらは「年玉(歳暮と共に到来物ともいう)」と呼ばれ、現在の「お年玉」のルーツです。
武士階級の間では、太刀や金子などが贈られましたが、市井においては金銭に加え
下駄、手ぬぐい、蝋燭、うどんや飴ほか、多様な品物が使われた記録が残っています。
江戸時代の商人は、末広がりで縁起が良いと人気の「扇子」をはじめ、
新年の挨拶と自店宣伝を兼ねた「引札(ひきふだ。現在の広告、ちらし)」や暦(カレンダー)などを
配ったそうです。
年始の恒例行事である、ご挨拶周りの「お年賀」には、
数多くのノベルティ商品があるにもかかわらず、手ぬぐいやタオルがよく使われています。
その由来は江戸時代、歌舞伎役者や相撲取り、落語家といった人たちが年始に配った
「手ぬぐい」にあるとのこと。
それが職人など庶民の間にも広まり、現在に至っているのだそうです。
なお、当時の手ぬぐいは、現代人が思う以上に重宝された生活必需品でした。
今は手や身体を拭く、汗をぬぐう、拭き掃除に使う、部屋の装飾(タペストリーなど)などに
用いられていますが、江戸庶民は実に多彩に利用していました。
主な利用法は次の通りです。
◇拭く・ぬぐう:手足をふく、汗をぬぐうなど基本の使い方
◇包む・運ぶ:弁当や荷物を包んで運ぶ。今でいえば、カバンやショッピングバッグのように利用
◇布として使う:手ぬぐいを切って縫い、小物入れや巾着にする。
◇かぶる:日除けやほこり除けとして頭に被る。今に例えると、帽子やヘルメットと同じよう使い方
◇首に巻く:今でいうとマフラーやスカーフ、また夏場は汗取りのために利用
このように機能性が高く、使い勝手の良い手ぬぐいは、江戸時代の万能日用品でした。
そのため、お年賀はもちろん、引き出物やその他ご挨拶の品として、幅広く使われたのだといえます。
日本人の生活必需品だった手ぬぐいですが、明治維新後、文明開化の余波を受けて
タオルやハンカチが普及し始めます。
タオルが日本に入ってきたのは幕末の頃。1858年(安政5年)、日米修好通商条約締結以降
海の向こうから来た欧米人、外国へ渡航した日本人によってもたらされたといわれています。
その歴史は古く、石器時代初期、スイスの湖畔に住む人びとが、毛・木の内側の皮、
亜麻などを使った織物を使い、手や身体を拭いて乾かしていた痕跡が残っているそうです。
また、紀元前2000年頃の古代エジプトの墳墓からは、リネン(麻)タオルのような
織物が発見されています。
さらに古代ローマの「カラカラ浴場」、トルコの沐浴場でも
バスタオルが使われていたようです。
ちなみに輸入タオルは、手ぬぐいよりも保温性・通気性が高かったので、
当初は襟巻として使われていました。
サイズも大きく、巾が45cm、長さが160~190cmもあったそうです。
今も昔も、お年賀は実用性の高いアイテムが人気です。
たとえば取引先で、業務はもちろん、自宅に持ち帰っても使える商品は特に喜ばれることでしょう。
アーリークロスでも、実用的なお年賀を数多くご用意しています。
江戸時代から重宝されてきた繊維製品としては、「ハンドタオル」「ファイバークロス」がおすすめ。
中でも新製品の「マイクロファイバーハンドタオル」は、とても柔らかく、触り心地の良さでご好評いただいております。
サイズは使いやすいW200xH200mm、W250xH250mm、
マフラータオルとしても利用可能なW200xH1000mm。
全面をフルカラー印刷することができます。
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軽くてかさばらず、使い方自由な「マイクロファイバークロス」もお年賀向きのアイテムです。
超極細繊維素材を用いており、吸水性に優れ、水洗いも可能。
電化製品やスマホ・パソコン、メガネほか大切な道具のお手入れに重宝されるアイテムです。
サイズ豊富で、印刷はフルカラー印刷、エンボス加工、シルク印刷から選べます。
▼エコ向きアイテム「ファイバークロス」はここから
https://www.fiber-cloth.com/fibercloth/
お年賀にするなら、「のし台紙付(※追加オプション)」の
「マイクロファイバークロス」はいかがでしょうか。
社名など刷り込み印刷にも対応。複数のデザインからお選びいただけます。
※追加オプションを選ぶと納期、料金がプラスになります。
なお、マイクロクリーナー、マウスパッド、メモピタには対応しておりません。
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マイクロファイバー・シリーズは汎用性が高く、お年賀のみならず、
イベントや発表会の販促・ノベルティ、法人・個人を問わず、
各種記念品などにも幅広くお使いいただけます。
お気軽にご相談ください。
手ぬぐいは生活用品のみならず、江戸時代は自身を飾るおしゃれな小物
今でいうファッションアイテムでもありました。
人々は自分好みの意匠や絵文字、絵や言葉などを染め抜いた手ぬぐいを持ち歩き、
さらにそれらを持ち寄って、デザインを競い合う品評会「たなくひあはせ(手ぬぐいあわせ)」も
行われていたそうです。
主催者は、江戸時代の浮世絵師で戯作者の山東京伝。
1784年(天明4年)、上野不忍池畔にて開かれた会合には、琳派の画家・酒井抱一
浮世絵師・鍬形蕙斎、喜多川歌麿、歌舞伎役者の五代目・市川團十郎ほか、
当時の有名文化人が手ぬぐいを出品。
また、京伝の妹よね、芸妓といった町民も参加するなど、
年齢性別・身分や職分を超えた人たちの手ぬぐいが一堂に会したのです。
驚きの展覧会(?)に並ぶ、様ざまな趣向を凝らした数多の手ぬぐい。
どんなデザインだったのか、興味は尽きませんね。